日本のワクチン接種なぜ遅い?
日本の新型コロナウィルスのワクチン接種が、2021年5月頃になると報道されました。他の先進国での接種が始まる中、なぜこんなに遅いのでしょうか?
また政府への批判が高まりそうです。
1. 各国の接種の状況
2. アジアにおける接種の状況
3. 集団免疫が形成できる時期
4. 日本は?
1. 各国の接種の状況
既にアメリカ、イギリスを皮切りにヨーロッパの主要国ではほとんど、ワクチンの接種が開始されています。接種率が高いのは、イスラエル、そしてUAEが2位となっています。
下記サイトで接種率におけるデータが確認できます。
Coronavirus (COVID-19) Vaccinations - Statistics and Research - Our World in Data
2. アジアにおける接種の状況
既にシンガポール、中国、インド、インドネシアで開始しています。タイにも今週、ワクチンが到着すると報道されています。
3. 集団免疫が形成できる時期
イギリスの調査会社のairfinityが、集団免疫が形成され、いわゆる通常の生活にいつ戻れるかという調査結果を発表しています。
調査によると、医療従事者及び高齢者などハイリスクの人達に集団免疫が形成できるのが、2021年10月、一般国民に広がり、形成出来るのが2022年4月となっています。アメリカで集団免疫が形成できるのが2021年6月となっていますので、約10ヵ月遅いことになり、主要先進国の中では、ほぼビリという感じです。中国やインドも日本より遅いですが、人口が10倍以上違いますのでワクチンの接種に時間が掛かるのだと思います。
Airfinity – Life Science's New Intelligence
4. 日本は?
厚生労働省が、慎重に安全性を確認してからのワクチン接種ということだと思いますが、あまりにも遅すぎる感じがします。7月にはオリンピックがありますし、集団免疫が形成できていないと、日本の感染者が減っていないかもしれません。また、海外への渡航についてもワクチン接種がマストになると思いますし、なによりも休業を要請されている飲食関係の人達は、ワクチンが摂取されるまでの辛抱と思っていたかもしれません。
先進国の中で一番遅いのならまだしも、メキシコ、ブラジルなどのラテンアメリカよりも遅く、またアジアの他の国よりも遅いということになると、政府への批判が高まるかもしれません。
国産ワクチンができるからなど理由があればいいのですが、今のところ国産のワクチンがこのタイミングでできる可能性はゼロに近いですし、単純に政府の対応の遅れということなのでしょうか。