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PfizerとAstraZenecaに続き、Modernaのワクチン製造も遅延

新型コロナウィルスのワクチン製造会社であるPfizerとAstraZenecaのワクチン製造が遅延し、ヨーロッパで問題となっている旨を先日記載しました。

日本でも購入を予定しているアメリカのModernaのワクチンについても製造が遅れているようです。

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faranfaran.hatenablog.com

1. Modernaのワクチンの状況

2. 政治的意図が見え隠れする

 

 

1. Modernaのワクチンの状況

Modernaからワクチン供給を予定しているイタリアによると、2月7日から予定しているワクチン接種予定者の20%以下になるかもしれないと発表しています。また、イタリア政府は、このような一方的な通告は、断じて許されるものではないと抗議しています。

同様にModernaから供給を予定しているフランスは、予定の25%以下になるだろうと発表しています。スイスも2月に予定していた100万回分の接種は、難しいだろうとコメントを発表しています。

Modernaは、アメリカと2憶万回分、1,6億回分、日本5,000万回分、カナダ4,000万回分、韓国4,000万回分、スイス750万回分、イギリス1,700万回分、その他シンガポールカタールなどとも契約しています。

 

2. 政治的意図が見え隠れする

AstraZenecaとEUがワクチン供給で揉めています。AstraZenecaは、イギリスの会社なので、EUよりもイギリスへの供給を優先しているというものです。EUは、AstraZenecaのワクチンが承認された場合、増産体制を整えるため約420億円を拠出すると約束しました。つまり、お金を払ったにもかかわらず、ワクチンが届かないという債務不履行を主張しています。

ワクチン供給遅れ、英製薬大手にEU怒り「自国を優先」 [新型コロナウイルス]:朝日新聞デジタル

これに対してAstraZenecaは、EUの契約は、イギリスとの契約の3か月後であり、イギリスで製造されたワクチンは、まずイギリスに供給されると述べています。

一方でModernaも2021年3月末までにアメリカには、1億回分のワクチンを供給すると発表しています。PfizerとModernaは、アメリカの企業なので、アメリカ優先ということなのでしょうか。

ワクチンを持つ国と持たない国、昔の石油を持つ国と持たない国と同じような構図だと思います。タイが、AstraZenecaのワクチンを自国で生産するように、日本も自国での生産を加速させた方がいいのではないかと思います。

UPDATE 1-Thailand on track to distribute locally made COVID-19 vaccines in June | Reuters

Pfizerは、ワクチンの増産は、飲み物を作るのとはわけが違い、時間が掛かるとコメントしています。増産が予定通り進むとは限りませんので、代替案を要する必要があると思います。

 

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