ワクチンの値段って、いくら？

世界中で新型コロナウィルスのワクチン接種が始まっていますが、果たしてワクチンの値段は幾らなのでしょうか？

Statistaが、1回あたりのワクチンの値段を発表しています。

サイトによると一番高いのは、Modernaのワクチンで$37/回。一番安いのは、AstraZenecaのワクチンで$4/回となります。但し、上記のワクチンは、Johnson&Johnsonを除いて2回接種が必要となりますので、Modernaの場合ですと、$37×2回で$74、AstraZenecaで$4×2回で$8となります。

安い順番で行きますとAstraZenecaそして接種回数が1回のJohnson&Johnsonとなります。AstraZenecaは、安いですね。Modernaと比較すると1/9の値段となります。意外なのが中国のSinovac製ワクチンが、結構高いです。

上記の値段が、大量購入による値段なのか不明なのですが、安いワクチンは、副作用があるとしています。効果という観点からみてもModernaやPfizerのワクチンが90%以上を超えているのに対してAstraZenecaとJohnson&Johnsonは、60%を超える程度となっています。

更にPfizerとModernaのワクチンは、ワクチンの保存方法にコストが掛かります。

-70℃と-20℃で保存する必要がありますので、保存設備・費用も考慮すると2回の接種で$100は超えるのではないでしょうか。

日本政府が、2憶5千万回分のワクチン購入に5,120億円を拠出していますので、単純に計算すると1回あたり、2,048円となります。こちらは、Pfizer, Moderna, アメリカのバイオベンチャーのNovavaxからの合計購入金額となりますので、メーカーによって値段は異なるかと思います。

ワクチン購入に予備費5120億円 政府が支出決定: 日本経済新聞

日本の製薬会社が、新型コロナウィルス用のワクチンを製造する場合の金額として、この約2,000円/回という金額が、1つベンチマークとなりそうです。2,000円より安く、効果が高いワクチンを製造することが出来れば、ワクチン開発競争においてまだまだ勝機はありそうな気がします。