コロナの中で10人、新規採用してみた
私は、海外で現地法人の社長を行っているわけなのですが、今年、3月からコロナウィスが現地で拡大する中で、人材への投資を進めてきました。
その結果を書きたいと思います。
- なぜ、採用に踏、み切ったのか?
- 採用した職種
- 採用した結果どうだったのか?
1.なぜ、採用に踏み切ったのか?
もともと人が少なかったので、採用をしたいという思いはありましたが、1人、マネージャークラスの人材が、コロナウィルスにより、外国人労働者が帰国してしまったため、家業が人手不足に陥り、家業を支えるため、退職せざるを得ない状態になったのがきっかけでした。
当然、引き留めも行い、短期休職という提案も行い、出来るだけ退職を延ばせるよう本人の家族とも話し合いましたが、いつこのコロナウィルスが終息するのか終わりが見えないのと、いつ外国人労働者が戻ってこれるようになるのか分からないため、思い切って新規採用をする判断をしました。
本人も家族と会社の間で板挟みになり、ストレスを感じているようだったので、それを取り除いてあげたいという気持ちが強かったかもしれません。
2.採用した職種
退職せざるを得ない社員が、経理部門でしたので、まず始めは、経理部門からの採用を開始しました。日本だと簿記などの資格があるので、能力の見極めが出来ますが、海外の場合、実務経験が重要なので、有能な経理社員を社員を獲得するのは、容易ではありません。
また、一般的に海外では、所謂リクルートエージェントを使うケースが多いのですが、コロナの影響により、ローカルの企業が閉鎖もしくは縮小に追い込まれていましたので、Facebookのみでの募集としてみました。
最初は、経理などの管理部門、その後、最終的には営業も含めて全部署にて増員をすることが出来ました。
一番採用が、難しかったのは、ITでした。コロナの中、ITの利用が増えたためか、募集をしても人がなかなか集まらない状況でしたが、最終的には採用することができました。また、ITに関しては、インターシップを導入したのも良かったと思います。
3.採用した結果どうだったのか?
Facebookでの募集でしたので、コストを全くかけず、優秀な社員を10名採用することができました。コロナの影響で、突然職を失った社員もいますので、彼らにとっては、救われた感じがあるのか、非常に勤勉に働いています。
もっとも海外のことですので、景気が上向き、売り手市場になれば、他社へ転職してしまうかもしれません。そこが海外の薄情なところですが、人事評価制度などを見直し、長く働きたいという環境を作って、人を育てていきたいと思います。