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世界のインターネットの検閲調査

Comparitechが2021年度のインターネットの検閲度合いを発表しました。調査は、BitTorrentを利用したシェアファイル、アダルトサイト、SNS、VPNs、そして政治に関する検閲度合いです。また今回からVoIP、所謂IP電話やメッセージについても対象に加えたとのことです。

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青色が検閲がなく緩い国となります。色が濃くなるともっとも検閲のない国となります。逆に赤い国は検閲が高く、濃い赤は、最もインターネット利用に制限がある国となります。

 

●検閲度合いが高く、自由にインターネットを利用できない国 

1位:北朝鮮、中国

中国は、WeChatが、利用者間のやり取りで暗号化されておらず、バックドアがあり、第三者が容易にメッセージにアクセスできるとしています。

2位:イラン

イランは、VPNsの利用やアダルトサイトも見ることが出来ず、Facebook, Twitter, YouTubeなどのSNSも利用できず、国が認めたローカルのアプリのみ利用可能だそうです。中国と似ています。

3位:ベラルーシカタール、タイ、UAE、シリア、トルクメニスタン

これかの国は、アダルトサイトが禁止されていて、また政治に関する検閲が強いとしています。

タイでは、政府がPornhubなどのアダルトサイトへのアクセスを禁止し、SNS上で検閲に対する批判が殺到しました。

Thailand's online porn ban sparks backlash - CNN

 

以前と比較して今回の調査で検閲が厳しくなった国として、タイ、ギニアギリシャを上げています。タイとギニアは、政治に関する検閲が厳しくなり、ギリシャはシェアファイルの規制のようです。

 

陸別の規制を見ていきます。

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まずは、ヨーロッパですが、ほとんどが制限のない状態となっています。但し、シェアファイルに関する規制は厳しくなっています。音楽や映画の違法なファイル交換を規制するためだと思います。

 

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北米大陸もほぼ自由にアクセスできますが、ファイル交換については規制があるようです。

 

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南米はほぼ自由でファイル交換もOKな国が多いです。

 

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アフリカは、Equatorial Guinea, Eritrea, Tanzania, Ugandaでアダルトサイトへのアクセスが禁止されているようです。またほとんどの国で政治への検閲が高く、特にAlgeria, Cameroon, Chadでは政治に関するコメント自体出来ない状態のようです。

 

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オセアニアは、ほとんど制限がないようですが、ファイル交換については規制があります。また、オーストラリアでは、アダルトサイトへのアクセス規制に関する法案が出ているそうです。

 

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最後は、アジア大陸となりますが、モンゴルと日本を除いては、検閲があります。特にアダルトサイトについては規制が厳しく、49カ国中40カ国で規制があり、11カ国で完全禁止となっているようです。また政治についても43ヶ国で検閲があるとしています。

 

調査によると、ロシア、中国、北朝鮮の検閲が厳しいことは周知の事実だが、多くの国で検閲が厳しくなり、特に政治に関する検閲が厳しくなっていることに懸念を表明しています。また一方で、検閲の緩い国では、サイバー犯罪が多く発生しているとも指摘しています。

インターネットは、我々の生活の中でなくてはならない必需品となりましたが、使い方やモラルが改めて問われているのかもしれません。

各国の規制については、コチラをご参照ください。

www.datawrapper.de

 

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