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アメリカ、なぜウクライナを守るのか?

ロシア軍10万人以上が、ウクライナ国境に集結し、ウクライナへの侵攻を企てています。外交努力により、アメリカやヨーロッパの各首脳がロシアと会談を行っていますが、未だに和解とはなっていません。

なぜ、ロシアは再びウクライナに進攻しようとしているのでしょうか?また、なぜアメリカは介入しようとしているのかを書いてみたいと思います。

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アンノルム

 

1. ロシアがウクライナに侵攻する理由

2. アメリカが介入しようとする理由

 

1. ロシアがウクライナに侵攻する理由

ロシアが、主張しているのは、ウクライナNATO加盟です。旧ソ連時代は、NATOの加盟国は、16カ国でしたが、ソ連崩壊後、東ヨーロッパの国々、旧ソビエト連邦の国々が、次々と参加し、現在は30カ国となっています。

そして、ロシアの西の隣国で旧ソビエト連邦ウクライナ、南西の隣国で同じく旧ソビエト連邦ジョージアが、NATOに加盟しようとしており、ロシアからすると、隣国が、NATO加盟国となり、ロシアにとっては、大きな脅威となります。

また、ウクライナでは2014年2月に革命が起こり、その際にロシアは、ロシア系住民が多いウクライナ東部のルガンスク州ドネツク州に侵攻し、クリミアを強制的に支配しました。この2州は、独立を宣言しましたが、ウクライナの新政権は、当然これを認めず、内戦が起こりましたが、ドイツ、フランスの仲介もあり、停戦となっています。

未だに停戦状態のままで解決していませんので、これを機に完全にクリミアを併合する気なのかもしれません。

NATOには、"Right of collective self-defense"というものがあり、ある国家が武力攻撃を受けた場合に直接に攻撃を受けていない第三国が協力して共同で防衛を行う国際法上の権利というものがあります。つまり、ロシアにとっては、ウクライナNATOに加盟してしまうと、侵攻した場合、他のNATO加盟国とも戦争になってしまうため、ウクライナが、NATOに加盟する前にウクライナを押さえておく必要があるということになります。

 

2. アメリカが介入しようとする理由

アメリカの世論でもアメリカが介入する価値があるのかなど、バイデン政権の動きに疑問を呈しています。それよりもアメリカ国内の問題が多発しているので、国内に目を向けるべきとの意見もあります。ではなぜアメリカは、介入しようとしているのでしょうか?

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NATOの拡大

1つは、NATOの拡大をアメリカが、容認してきたという背景があります。ゴルバチョフ政権時代に旧東ドイツよりも東にNATOを拡大させないという約束を反故にしているためかもしれません。もっとも約束後、旧ソビエト連邦が崩壊したので、事情が変わったともいえるかもしれません。

 

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②ガスパイプライン

ウクライナには、ロシアからヨーロッパへ輸出されるガスパイプラインが通っています。ヨーロッパは、脱炭素を提唱していますが、完全に実現できるにはまだ時間が掛かるわけで、当面は化石燃料に頼らざるを得ない状況が続きます。もし、ロシアがこのパイプラインを完全に掌握することになると、値上げや供給停止など様々な障害が発生することが考えられ、ヨーロッパ経済のマヒ、そしてアメリカにおいても燃料費の高騰を招く恐れがあります。

 

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核兵器

ソビエト連邦崩壊時に、ウクライナには、1,800発もの核兵器がありました。ウクライナ核兵器放棄を約束させるとともに、アメリカはウクライナを守ろことを約束したわけですが、ロシアの侵攻により、この約束が守れなくなった場合、アメリカが提唱している核拡散防止についても実現が難しくなるかもしれません。

 

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大西洋憲章

1941年に制定された国際法大西洋憲章で、強制的による主権国家の支配を禁止しています。近年、中国による台湾への支配についても度々、この国際法が引用されています。もしロシアのウクライナ侵攻を許すことになれば、国際社会の秩序が壊れ、中国による台湾の併合、イランによるイスラエルの攻撃、また、北朝鮮による第三国への攻撃など、拡大する可能性があります。

 

ロシアとの戦争になることは、ヨーロッパ諸国もアメリカも望んでいないようですが、果たしてロシアが本当に侵攻した場合、各国はどのような対応を取るのでしょうか?

 

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