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アメリカ、移民の流入が止まらない

以前も記載しましたが、アメリカで2022年の移民の流入が、過去最高の200万人を突破したようです。従来は、Mexicoからの流入が多かったようですが、政権が不安定なVenezuela, Nicaragua, Cubaからの移民が増加しているようです。

以前の記事は、こちら

faranfaran.hatenablog.com

 

1.移民の人数

2017年は52万人だった移民が、2019年に一時的に100万人を突破したものの、トランプ政権時代は、60万人台でとどまっていた移民の数が、バイデン政権になった2021年から190万人、そして現在は、240万人となっています。

www.wola.org

 

2. Venezuela, Nicaragua, Cubaからの移民が急増

従来は、Mexicoからの移民が大半だったのですが、2022年の8月のデータと2021年8月のデータを比較してみると、Mexicoからの移民は、前年対比マイナス43%であるのに対して、Venezuela, Nicaragua, Cubaからの移民は、前年対比175%となっており、移民の人数もMexicoからの移民とほぼ同数となっています。

3. アメリカの財政を圧迫する移民コスト

アメリカのTaxas州のEl Pasoでは、捕獲した移民の食事代、Shelter代、輸送費で1日に$300,000のコストが掛かっているとし、8月は合計で$10million掛かっていると発表しています。この費用が、税金から払われているとなると、アメリカ国民が、バイデン政権の移民対策を非難するのも理解できます。

トランプ前大統領は、当時「移民保護プロトコル」と呼ばれていたこのプログラムを導入し、6万人以上の亡命申請者をメキシコに送り返し、移民に対して強硬な姿勢を取ってきました。またメキシコとの間に設置した不法移民の流入を防ぐ、壁も設置しました。

ところが、バイデン大統領は、トランプ前大統領が打ち出した強硬な移民政策を撤回するという選挙公約を掲げ、移民に関して寛容な政策を取ってきた結果が、移民の急増という結果をもたらしたと言えます。

elpasomatters.org

 

4. 移民の死亡も増加傾向

2022年度は、既に7約50人もの移民が死亡したそうです。これは、2021年の約550人から200人以上増加となります。不法にアメリカに入国するにあたっては、Rio Grandeにある川を渡って入国しようとする人もいますので、溺れて死亡したりする人もいるようです。レポートによると、ほとんどの死因は、暑さによるものだそうです。歩いて国境を越えようとし、過酷な暑さにやられて死亡してしまうケースが多いようです。

edition.cnn.com

 

中間選挙が11月に行われます。移民を歓迎し、亡命希望者や難民への対応を見直すとしてきたバイデン大統領ですが、移民に寛容な姿勢があだとなり、有効な対策を打ち出せていないのが現状です。果たしてどうなるのでしょうか?

 

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