トランプ大統領の功績
アメリカの大統領選挙も一段落しました。トランプ大統領は、まだ抵抗の姿勢を崩していませんが、世の中は、バイデン新大統領を見据えた動きとなっています。
そのような中で、トランプ大統領が残した実績もしくは功績について記載したいと思います。
- 中東和平
- 不法入国の減少
- 人身売買の減少
- 減税
1.中東和平
イスラエルと国交がある中東諸国は、1979年に条約を結んだエジプトと1994年のヨルダンだけでしたが、UAE、バーレーンと国交正常化について条約を締結しました。
中東は、これまでパレスチナ人国家を樹立するという大義でイスラエルと距離を置いていましたが、自国の経済発展や影響力を強めるイランに対して新たな安全保障環境を整える必要性が出てきました。アメリカにとってもヨルダンやイラクに派遣している軍隊を引き揚げるためにも中東和平が必要であり、両者の思惑が重なったとみられています。
2.不法入国の減少
有名なのがメキシコとの国境に作られている3,000Kmにも及ぶ「国境の壁」です。この壁の影響というわけではありませんが、不法移民を厳しく取り締まるとの公約からアメリカへの不法入国が36%減ったとも言われています。
3.人身売買の減少
こちらは意外と知られていないかもしれませんが、実はアメリカは未成年の誘拐の国なのです。毎日のように誘拐が発生し、多くは性の奴隷とされています。
トランプ大統領は、この未成年の人身売買を徹底的に取り締まるとし、FBIによる大規模な捜査が行われ、成果を出してきました。
4.減税
いわゆる「トランプ減税」といわれているものです。アメリカも日本と同じように多くの製造業が、アメリカを離れ、中国などで生産を行っています。企業が海外に出てしまうと当然のごとく失業が増えてしまうのですが、トランプ大統領は、法人税を引き下げる代わりに海外に出てしまった企業を再度アメリカに呼び戻すという政策を行ってきました。法人税は、35%だったものが21%になり、トランプ大統領の時は、雇用及び経済が好調でしたので、結果的に成功と言えると思います。
逆にバイデン新大統領は、「オバマケア」の財源確保のために増税を謳っていますので、どのようにアメリカ経済に影響が出るのか注目する必要があります。
改めて見てみるとアメリカの大統領の大変さが分かります。自国のことだけでなく、外国の和平にも介入しなければならないなど、責任が大きい問題が多すぎるという感じです。因みに大統領の年棒は、2001年から変更がなく、年間$400,000だそうです。1ドル=100円で計算すると年収4千万円です。引退後に色々と恩恵や副産物はあると思いますが、責任の大きさと比較すると安いかもしれません。