どうなるアメリカ大統領選挙 Vol.2
前回は、共和党のトランプ大統領と民主党のバイデン前副大統領の政策の違いなどを書きましたが、今回は、支持層について記載したいと思います。
- トランプ大統領の大統領としての働きぶりについて
- 年齢別支持層
- 人種別支持層
１．トランプ大統領の大統領としての働きぶりについて
こちらが、現在のトランプ大統領の働きぶりの評価です。
コロナウィルス対策と人種差別問題で、評価が急落しました。コロナ前のアメリカは、失業率も下がり、景気も良かったので、まさしく天から地に落ちた感じとなっています。
２．年齢別支持層
若年層ほど、バイデン前副大統領の支持者が多いようです。元々学費の無料化などを公約として掲げていたサンダース氏の支持者層を取り込んだのが大きいかもしれません。
また、ミレニアル世代（1981～1996年生まれ）と言われている若年層は、今回の選挙で最大の有権者層となります。コロナと人種差別の影響でアメリカ全体が、全員の世論を反映した全体主義に移行している感じがしますので、バイデン前副大統領の属する民主党の政策に合致しているのかもしれません。
３．人種別支持層
こちらは、顕著な数字が表れています。
警官による黒人の暴行死があったときに、トランプ大統領は即座に手を打たなかったため、対応が後手にまわり、尚且つ軍隊まで出動させるという強硬手段にも出ました。
最終的には、警察改革案に署名をしたものの、人種差別主義者としてのレッテルを貼られているといっても過言ではありません。また、移民政策についてもメキシコとの間で壁を作るなど、強硬的であるため移民系の有権者からの支持が低くなっています。
今、トランプ大統領が再選するとは誰も思わないでしょう。
暴露本が発行されたり、選挙資金集めも民主党のバイデン元副大統領に負けたりと踏んだり蹴ったりの状態です。
ただ、何が起こるか分からないのがアメリカの大統領選挙です。トランプ大統領が出馬した時も誰もトランプ氏が大統領になるとは思っていませんでした。当時、アメリカは失業者に溢れていました。そのような中でトランプ大統領は、「強いアメリカを取り戻す！」というスローガンを掲げ、大統領となりました。
今のアメリカは、失業率が高まっていますが、これまでの経済が良かったので、すぐ経済は復活するなど、良い時の余韻が残っているのかもしれません。しかしながら、コロナが長引いた場合、どうなるでしょうか？
トランプ大統領は、色々と問題があり、大統領としての資質が疑われていますが、経済を立て直したという実績があります。このあたりが、再選のカギになるかもしれません。
次回は、バイデン元副大統領が当選したらどうなる？について書いてみたいと思います。
