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NETFLIXの強さを探る

映像配信会社であるNETFRIXは、新型コロナウィルスの中で多くの企業が業績を落とす中で、業績を伸ばしています。映画館の閉鎖などが影響し、巣ごもり需要が高まったことが要因として挙げられていますが、それだけではないようです。今回は、そのあたりを開設したいと思います。

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Netflix (ネットフリックス) 日本 - 大好きな映画やドラマを楽しもう!

 

1. NETFLIXのはじまり

2. NETFLIXの強み

3. 新型コロナによって変わる映画産業

 

1. NETFLIXのはじまり

今や映像配信は当たり前ですが、インターネットの普及や速度が上がる前は、レンタルビデオが一般的でした。当初は個人事業主がビデオテープを棚に並べてレンタルしていましたが、その後、大規模なビデオレンタルチェーン店が現れました。アメリカでは、1985年に創業したブロックバスター(Blockbuster)、日本ではTSUTAYAが有名かと思います。

NETFLIXは、DVDの登場でソフトの販売・郵送などが低コストになると見込み、郵便DVDレンタル会社として1997年に創業しています。創業時は、3000タイトルのDVDをそろえ、映画・映像業界に縁もなく、郵便制度についても完全に把握しているわけではなかったようです。一方で、当時はまだ発展途上だったインターネットの世界でリサーチを徹底するなど新時代のビジネスに備えていました。当時売り上げの大半を占めていたセ販売とレンタルの併用からマネジメントの混乱を避けるために、レンタル一本に集中する選択をします。

この時に導入したのが“定額制=サブスクリプション”でした。実は、レンタル大手のブロックバスターには“延滞料”がネックになっていました。“定額制=サブスクリプション”はこの部分を解決することになりました。ブロックバスターも遅れてオンライン配信へ移行しますが、先行者として先を走っていたNETFLIXを追い越すことが出来ませんでした。

このNETFLIXの誕生といかにして成功したかは、映画で見ることができます。

youtu.be

 

2. NETFLIXの強み

NETFLIXの一番の強みは、オンライン配信なので対象が全世界ということです。現在、190カ国以上での事業を展開し、有料契約者数1億8000万人以上となっています。AmazonなどのECと比べて倉庫や配送網を整備する必要がないので、この数字は凄いと思います。

もう一つの強みは、もはや単なる映像配信会社ではなく、映画・ドラマの製作・配給会社としても大きな存在感を出しています。実際に、2019年のアカデミー賞で『ROMA/ローマ』が監督賞含む3冠を獲得し、2020年のアカデミー賞では、24ノミネートを記録しています。

この映画・ドラマの制作は、競合他社も実施しており、AmazonやHuluも行っています。しかしながらNETFLIXは、競合他社に比べて良質で魅力的なコンテンツを提供しているようです。事実、アンケートの結果、79%の人がNETFLIXのコンテンツを好むと回答しています。

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この消費者に好まれるコンテンツの制作費もNETFLIXは、突出しています。今後、良質なコンテンツを作成するために、他社も制作費に莫大な予算をつぎ込むことが想定されます。

 

3. 新型コロナによって変わる映画産業

インターネットでのオンライン配信の独占者となっているNETFLIXですが、ディズニーがNETFLIXとの契約を見直すなど、動きが出ています。この見直しが、NETFLIXの独自コンテンツ制作を加速させているといっても過言ではありません。

また、老舗のワーナー・ブラザースも新型コロナウィルスの影響もあり、劇場公開と同時にオンラインでの配信を発表しています。これまでは、劇場公開から3週間後に配信開始をしていたようですが、人々の足が映画館から遠のく中、苦肉の策だと思われます。しかしながら、劇場関係者は、このワーナーの発表に対して抗議していますので、老舗の配給会社は、これまでのビジネスモデルの変革が迫られているようです。

jp.techcrunch.com

 

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