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カンボジア、自然保護区での森林伐採が深刻化

COP26も開催され、世界的に脱炭素、地球温暖化対策が叫ばれている中で、Al Jazeeraがカンボジア森林伐採の問題について取り上げています。

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カンボジアは、良質の木材が取れるようです。主に家具などに使われるそうですが、硬くて重く、水に入れても沈む木材だそうです。

2000年初頭、政府は農地拡大のために、企業に対して森林伐採の営業権を与えています。下記が、国別企業の営業権となります。カンボジアの企業だけでなく、海外の企業にも伐採権を与えています。

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下記が、2000年から2020年までの森林伐採の量となり、2000年に比べて28%も森林を失っているそうです。これは東京都の2/3以上に相当する面積です。

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問題なのは、森林伐採が、自然保護区にも及び違法伐採が行われているという現実です。記事では、レンジャーも賄賂をもらい、違法伐採に目をつぶっているとしています。また、Hun Sen首相のアドバイザーが関与しているとしています。

下記サイトでは、アドバイザーのPhnom Penhにある木材会社を直撃し、コンテナに積み込まれている木材を確認しています。これらは、Sihanoukvilleの港から一旦ベトナムへ運ばれ、その後ヨーロッパに運ばれるそうです。カンボジアでは、天然林の幅25㎝を超える角材の輸出は禁止されていますが、ベトナムを経由することによって木材のロンダリングが行われているとしています。

interactive.aljazeera.com

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上記は、2009年と比較した保護地域の森林伐採の様子です。

下記は、赤いところがかつては森林で失われた部分になります。

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下記ビデオは、森林の保護を訴えるカンボジア人男性と違法伐採が行われているドキュメンタリーとなっています。彼の仲間の自然保護を訴える男性は、違法木材を取り扱っている会社を調べていて殺害され、また他の仲間もパトロール中に森林で銃殺されたそうです。

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何だか、考えさせられてしまいます。違法伐採の木材を運ぶ人たちは、日々の暮らしのためで、結局一部の人間しか利益を得ることは出来ず、森林が無くなったら彼らはどうやって暮らしていくのでしょうか?

 

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