コロナウィルス ヘイトクライム
コロナウィルスにより、ヘイトクライムが世界中で起こりました。
今回は、このヘイトクライムについて調べてみました。
１．ヘイトクライムとは？
ヘイトクライムとは、人種、民族、宗教、性的指向などに係る、特定の属性を持つ個人や集団に対する偏見や憎悪が元で引き起こされる、嫌がらせ、脅迫、暴行等の犯罪行為を指す。と定義されています。
簡単に言うと人種差別であり、同性愛者への非難も含まれます。
日本でも在日朝鮮人子女などへのヘイトスピーチが横行したことに対して「本邦外出身者に対する不当な差別的言動の解消に向けた取組の推進に関する法律」（通称「ヘイトスピーチ解消法」）が2016年から施行されています。
各国で法律が制定されたとしてもヘイトクライムが無くならないのが現状です。
上記は、イギリスのヘイトクライムのデータとなります。年々増加しています。理由としてあげられるのは、移民によりイギリス人の仕事が奪われていることがあります。この移民の受け入れ阻止が、結果的にEUからの離脱にもつながっています。
上記は、アメリカのデータとなります。2016年まではオバマ政権だったので、ヘイトクライムが下がっていましたが、2017年にトランプ大統領になると、増加しています。トランプ大統領が、移民の流入を阻止するためにメキシコとの間に壁を作るなどの発言が影響していると思います。
また、現在ではコロナウィルスのことを「中国ウィルス」、「武漢ウィルス」と発言したことにより、今まで以上にヘイトクライムが高まっています。
２．コロナによるヘイトクライム
コロナによるヘイトクライムは、映像を見てもらった方がいいかと思います。
上記は、オーストラリアで起きたヘイトクライムです。
こちらはアメリカでのヘイトクライムです。クルマの落書は、精神的ダメージが大きいと思います。こちらは誰が書いたか分かりませんが、相手はこちらのことを知っていると考えるとゾッとします。また、アジア系アメリカ人の人達が、銃を護身用に購入していることからも深刻な状態が分かります。
こちらは、ベルギーの電車で起きたヘイトクライムになります。
こちらは中国におけるアフリカ人に対するヘイトクライムとなります。
３．ヘイトクライムは無くならない
FBIの調査によるとヘイトクライムが起きる要因としては、人種による偏見が約60％を占めます。
言い換えると宗教よりも人種偏見の方が大きいということになります。アメリカ同時多発テロの縮図、イスラム教とキリスト教の戦いよりも人種偏見の方が大きい問題となっているのです。
人種による偏見は、克服しがたいのが現状です。文化・習慣も違いますし、食べるものも異なります。また、ヘイトクライムは、人間の感情が多く含まれています。いくら法律が制定されていたとしても、人間の感情をコントロールするのは非常に難しいと思います。
学校で道徳を学んだとしても、現にイジメは日本でも存在しますし、これからも無くすのは難しいかもしれません。世の中がグローバル化する中で、ヘイトクライムはその国単位での問題では無く、世界中で検討すべき問題なのかもしれません。
