コロナウィルス 外国人の入国時の検査費用が有料化
カンボジア政府が、外国人がカンボジアに入国する際のコロナウィルスの検査費用が有料化になると発表しました。
おそらく、検査費用を入国者負担とさせることは、初めてのケースではないかと思います。
- 費用はいくら?
- 有料化に伴う影響
1.費用はいくら?
費用は、下記のようです。
- 空港から検査のための待機室への移動費5ドル
- コロナウイルス検査費用100ドル
- 検査結果を待つためのホテルや待機室の宿泊費1日30ドル
- 1日3回の食事代に30ドル
また、同じ飛行機の乗客に陽性反応が出た場合、その他の乗客は、14日間隔離され、検査のために100ドルとホテル施設、食事、洗濯、医療・セキュリティーサービスなどの1日の費用として84ドル。陽性の場合は、検査費用1回100ドル(最大4回)、病院での費用として1日225ドル。死体を火葬する場合は、1500ドル。更に診断書の発行のために30ドル。
仮に1日で結果が出た場合、最低でも165ドル掛かるということになります。
2.有料化に伴う影響
このカンボジアが発表した措置が、他の国に波及するかどうかは、今のところ未知数です。しかしながらこれまで観光客を呼び込み、外国人で内需を拡大してきた国にとっては、大きな障害になる可能性があります。
簡単に言いますと、最低でも165ドル掛かるけど、うちの国に来たいですか?という感じがします。よほどその国に魅力がなければ、訪れないと思いますし、その国の観光業にとっては大打撃となるのではないでしょうか。
観光省によると、2018年にカンボジアを訪れた外国人は、約620万人となります。単純に620万人×165ドルで計算すると、10億ドルを超え、1ドル=100円で計算しても1,000億円となります。この費用を国で負担するのは、厳しいということなのでしょうか?それとも本当に外国人に来てほしくないのか.....。
カンボジアは、アセアン(東南アジア諸国連合)に属しているので、このカンボジアの対応が、他のアセアン諸国にも広がる可能性があります。二国間交渉で対応が緩和されるのか分かりませんが、他の国の動向も含め、注意深く見守りたいと思います。