WHOのテドロス事務局長は、なぜ辞任しない?
コロナウィルスによる感染者が、全世界で2,300万人を突破し、死亡者数も80万人を超えました。世界保健機関であるWHOだけの責任ではありませんが、対応が甘かったことは確かであり、テドロス事務局長は、史上最悪の事務局長として歴史に名前が残るでしょう。では、なぜ辞任しないのでしょうか?
- WHOの事務局長とは?
- テドロス事務局長の誤った判断
- なぜ辞任しない?
1. WHOの事務局長とは?
WHOの事務局長は、1期5年で2期10年間出来るようです。テドロス事務局長は、2017年7月1日に就任していることから任期は、2022年6月30日までとなります。
テドロス事務局長は、エチオピアで外相も務めた経験があります。保健相として保健所や医療従事者を増やした実績などが評価されたようです。これまでWHOは執行理事会で事務局長を決めてきましたが、決定プロセスが不透明との批判を受けて、テドロス事務局長の時は、初めて選挙を実施しています。このようにWHOの事務局長は、必ずしもWHO出身者でなくてもなることが出来ます。
2.テドロス事務局長の誤った判断
テドロス事務局長の誤った判断を下記に記載します。
- WHOは当初、マスク着用が推奨されるのは医療従事者や、せきやくしゃみなどの症状が出ている人だけだとしていました。その後、マスク着用率が高い国は、感染率が低いようだという観察研究の結果が増えてくると、マスク着用が奨励されました。
- 感染者がみられる中国や韓国、日本からの報告を受けたうえで、人から人への感染の範囲は明確ではない。
- 中国政府が武漢市のロックダウンを決定した後も国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態宣言(パンデミック宣言)については、時期尚早との判断を下した。
- 3月11日のパンデミック宣言に至るまで繰り返し各国・各地域に向けて注意喚起を続けていたが、中国からの入国制限は不要であることも再三にわたって主張していた。
3.なぜ辞任しない?
テドロス事務局長に対する辞任要求は、既に実施されており、下記サイトでは、100万人以上が賛同しました。
また世界で1番WHOに資金提供を行っているアメリカが、資金提供を停止しています。このような事態となった今、なぜテドロス事務局長は、辞任しないのでしょうか?
- 汚名を負ったままでは辞任できない?
テドロス事務局長は、WHOへの拠出金停止を発表したトランプ米国大統領に対しては、コロナウィスルを政治問題化しているとの批判めいた発言を行っています。また、「人種差別的中傷を受けている」と、台湾を名指しで批判しています。
このような発言をみると、政治屋の要素が見え隠れしてきます。WHOは世界中の国が参加していますので、各国の要望や意図に左右されず、中立な立場で業務を遂行する必要があります。医師としての立場が強いならば、批判をかわしつつ、もしくは受け止めながら業務を遂行するのではないかと推測します。
- 何か、バレてはまずい裏取引がある?
G7でWHOの改革が議論されています。政治として利用されてきた側面もあるWHOにメスが入りそうです。そうなると何かしらワイロや便宜を図った見返りが出てこないとも限りません。それを隠そうとしているのでしょうか。
- 医師としてもプライド
目の前に弱った患者がいるので、見捨てることができないという本来の医師としての姿であって欲しいものです。発展途上国などは、WHOに頼らざる得ないと思いますので、これ以上世界中で死者を増やさないためにも頑張って欲しいものです。